Raspberry Pi Pico2等の安価なマイコンでセキュリティキー(物理キー)を作成する

2026/11/03

マイコン

t f B! P L

GoogleアカウントやMicrosoftアカウントなどで利用できるFIDO2・パスキーに対応した製品として、YubiKeyなどが有名です。

しかし、最近では需要が上がり、価格が高騰しています。

そこで紹介したいのが、Pico Keys です。

Pico Keysは、Raspberry Pi Pico2 や ESP32-S3 などの安価なマイコンボードを、ハードウェアセキュリティキーとして利用できるようにするソフトウェアです。  


Pico Keysを書き込んで、USB-A変換でPCに差し込めるようにした例
 

Pico Keys とは

Pico Keysは、マイコンボードを個人用のセキュリティデバイスに変えるソフトウェアで、以下のような特徴があります。

  • 比較的安価なマイコンボードで作成できる
  • オープンソース
  • USB接続で利用可能
  • FIDO2やOpenPGPなどの標準規格に対応
  • 必要なハードウェア

    Pico Keysは、以下のようなRP2040(Raspberry Pi Pico) , RP2350(Raspberry Pi Pico2) , ESP32-S3 チップ搭載マイコン等に対応します。

    価格とセキュリティ面でお勧めなのはRP2350搭載ボードです。 安価なRP2040でも動作しますが、セキュリティを重視する用途では推奨されていません(耐タンパ性で劣ります)。

    RP2350-Zero[AliExpress]

    ESP32-S3[AliExpress]

    RP2040-Zero[AliExpress]

    ファームウェアの導入方法

    今回はRaspberry Pi Pico系のボードを使用する場合の手順を紹介します。
    まずは公式のダウンロードページにアクセスしてファームウェアをダウンロードします。

    https://www.picokeys.com/download/


    RP2350 , FIDO の場合の設定

    ファームウェアを書き込むため、ボードをリカバリーモードにします。

    1. マイコンボードをPCから取り外す
    2. ボードのBOOTSELボタンを押しながら、マイコンボードをUSB接続する
    3. PC上にドライブが表示されることを確認する

    RP2040の場合は「RPI-RP2」、RP2350の場合は「RP2350」という名前のドライブとして認識されます。

    ダウンロードしたUF2ファイルを、先ほど表示されたドライブにコピーします。

    コピーが完了すると、自動的にドライブが切断され、ファームウェアの書き込みが行われます。
    これでファームウェアの導入は完了です。

    動作テスト

    以下のサイトで動作確認が可能です。

    https://webauthn.io/

    登録後24時間で登録解除されるので、手軽に試せます。

    カスタマイズ、ユーティリティ

    純正のユーティリティである PicoKey App は有料ですが、同様の機能を持つ PicoForge は無料です。以下のように設定することで、 YubiKey Manager でキーの管理などができるようになります。 


     その他、LEDの光り方のカスタマイズも可能です。

    バックアップを忘れずに

    セキュリティキーを紛失したり故障したりすると、登録済みサービスにログインできなくなる可能性があります。

    セキュリティキーが1つだけだとこのような場合に困るので、できれば複数のセキュリティキーを用意するようにしましょう。

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